日本の識字率がほぼ100 %ってのは嘘だよねって話
そもそも識字率ってなんぞや? と名無しが考えてみる。
日本の識字率はほぼ100 %らしい
日本では義務教育が行き届いているため小学校、中学校への就学率が100%に近いため日本の識字率はほぼ100 %となっているようです。
そんな日本で生まれ育ったモンだから子供が学校で学ぶこと自体が極々当たり前のことだと思っていたのですが、やっぱり世界基準で考えると”ほぼ100 %”というのはかなり高い数値なのだそうです。
識字率の世界平均は85.9 %。
最低クラスだと20 %代の国も当たり前にあるようです。
20 %と言えば大体4人に一人しか文字の読み書きができないということです。
その原因として、国が戦争・紛争状態、女性差別、そもそも教育機関が充実していないなどがあるそうです。
そもそも世界平均すら90 %を超えていないのですから、やはり日本のように識字率がほぼ100 %という国々はとても恵まれた国なんだなぁと思うばかりです。
でもね。
最近になってちょくちょく思うことがあるのです。
日本の識字率がほぼ100 %。
これって嘘だよね?
日本の識字率が100%ってのは嘘だよね?
とりあえず上の画像をご覧ください。
とある商業施設にある屋内駐車場です。
もうすでに識字率がほぼ100 %というのを完璧に否定してくれています。
この画像のおかしい点がわからない人も識字ができない人だから必死に勉強して、どうぞ。
右上の黄色いポスターを見ればわかる通り、この駐車場は軽車両専用の駐車場となっています。
そんな駐車場に堂々と停めている白い普通自動車。
この駐車場には入り口にもデカデカと軽車両専用の案内の文字があるので、少なくともこの白い普通自動車の運転手は漢字が読めない人というのは確定として。
この一台に限らずこの軽車両専用駐車場には何時行っても普通自動車が何台かは停まっています。
漢字が読めない人は結構な割合いらっしゃるようですね。
小学校や中学校に行っていない人が自動車の運転免許証を取れるとは思えないんですけどねぇ。
百歩譲って上の普通自動車の運転手が漢字が読める人と仮定して、その人の肩を持つとしたら、この軽車両専用駐車場が唯一の屋内駐車場なのです。
唯一の屋内駐車場を軽車両専用駐車場にする商業施設の運営側の意図は全く読めませんし、雨の日とか日差しの強い日に屋内駐車場に停めたくなる気持ちもまぁわからんでもないです。
もちろん良しとはしませんが。
どういう理由であれここは軽車両専用駐車場なのです。
この駐車場に限らず、自動車に限定すれば、
- 一時停止の看板が立っていても一時停止しない
- 法定速度など知ったことではない
- 信号無視
- 一方通行の逆走
などなど。
普通に文字を理解した上で免許をとっていればまず違反することのない道交法違反の数々です。
でも犯す人が少なからずいるのです。
識字率が100 %に近いのに。
そもそも識字率って?
で、根本的な話そもそも”識字率”ってなんぞ?
Googleで調べると、
識字率とは、文字の読み書きや文章を理解できる能力がある人の割合のことです。
とのことです。
文字を読み書きできる能力がある人の割合ではないのです。
文字を読解できる能力がある人の割合なのです。
ということはやっぱり識字率がほぼ100 %ってのは嘘じゃないか。
媒体がアナログからデジタルに変わろうとも。
テレビが衰退し新聞が読まれなくなっても。
人は当たり前に文字を読むし書くのです。
だから読み書きだけなら大抵の日本人はそつなくこなせるのです。
でもここに”理解”という要素が入ってくるとグッとこなせる人が減ってしまう。
私は趣味で写真を撮っているのでカメラやレンズに関する動画を見ることが多いのですが、少なからずこういったコメントを目にします。
「私がこのレンズを買ったのは、運動会で子供を撮るために買いました。」
これかなり文章がめちゃくちゃなんですよ。
最初に「レンズを買ったのは」と買いているのだからあとはその理由を書けばいいだけなのにまた最後に「買いました」と結論を書いています。
「買ったのは」という文字からこのコメントを書いた人がレンズを購入済なのは明らかなのになぜ最後の最後に意味のない結論を付け足すのでしょう。
この場合なら、
「私がこのレンズを買ったのは、運動会で子供を撮るためです」
とか、
「私はこのレンズを、運動会で子供を撮るために買いました」
で良いのです。
あるいは、
「今度浅草に行って花火を見に行こう」
こういう文を書く人も珍しくありません。
「行く」をなぜ2回も入れたがるのか。
私が思うにこういうメチャクチャな文章を書く人は、自分が書きたいことを書くことに必死になって、文を書きながら自分がなにを書いているのかを理解できていないのでしょう。
自分が伝えたい事をライブ感満載で伝えているということです。
まぁその伝えたい事をはっきりと正確に伝えたいという意気込みはあって然るべきだとは思いますが、そのせいで文章がしっちゃかめっちゃかになったら本末転倒なわけで。
で、思うに私のこういう指摘をただの挙げ足取りのようにしか思えない人もいることでしょう。
しかし識字とは文字の読み書きや文章を理解できる能力を指すのです。
少なくとも上にあげた普通自動車の運転手然り、メチャクチャな文章を書く人然り。
少なくともこの人たち文字を読むことはできていないし、文章も理解できていないわけですよね。
それならやっぱり識字率が100 %に近いのが嘘というのは決して大袈裟なことではないということです。